自治体が発行する広報紙を読まない3つの理由

広報紙 情報発信
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ありがたいことに、拙著を出してから意欲的な自治体職員の方たちと知り合う機会が増えました。彼らと知り合うたびに後ろめたくなる気持ちがひとつあります。それは、積極的に広報紙を読んでいないこと。なぜ読んでいないのか整理してみました。

自分が自治体の広報紙を読まない3つの理由

極端に書くと地元の自治体の広報紙をほぼ読んでいません。表紙の写真を見て、内容の見出しを読んで、自分と関係がなさそうであれば古紙置き場に直行してしまいます。

その理由は3つあります。

首長がSNSで発信している情報を受信しているから

いま住んでいる寝屋川市の市長・広瀬けいすけさんは、土日を含めて毎日投稿しているので情報がリアルタイムに手に入ります。

特に命に関わるような情報が押さえられいるので、何を読んでおけばいいかがわかります。つまり大事な情報はすでに知っていて、広報紙は情報として古く感じます。

広瀬さんに限らず、福岡市長の高島宗一郎さんや、千葉市長の熊谷俊人さんなど、みなさん日常的に考えていること、実行していることをつぶやいておられるので住んでいないまちの情報も詳しくなってきました。Twitterのリストでこちらにまとめていますので気になる方はリストをフォローしてください。

広報紙は情報量が多すぎて、必要な情報を選択しづらいから

一方で広報紙は情報量が多く、ファミリー向けの情報、お年寄り向けの情報、地域でお店を営む事業者向けの情報など、盛りだくさんの情報が一度に網羅されすぎて自分に必要な情報を探すのがウェブに比べて面倒です。

三人称が多すぎるから

これは自分の職業病かもしれません。大半の内容は三人称のほうがいいと思いますが、ずっとそれが続くと親近感が沸かない気がします。

「逆にどんな自治体の情報を積極的に読んでいるか」というと、最初に書いた首長のツイートのような一人称で語られる情報です。ちょっと列挙してみます。

広島県のnote

例えば広島県のnoteでは実名ではなくあだ名で職員が登場されています。一人称で書かれている文章は最後まで読ませる力があります。

広島県移住担当者が実際の移住者にインタビューしてみた in 世羅町|広島県公式note
こんにちは!ゆっこです。 広島県地域力創造課で移住促進を担当しています。 わたしたちの活動については、こちらのサイトもぜひご覧ください。 ひろびろ-ひろしま移住サポートメディア- "人生をもっとひろく、おおきく。人生をより良くするための可能性を、広く考えてみる。“ひろびろ”とは、中四国随一の高...

高槻市の「こちら部長室」

高槻市の「こちら部長室」のページでは実名での自己紹介からはじまり、最後にはプロフィールと趣味が掲載されていて、一気に身近になります。

ご指定のページは見つかりませんでした/高槻市ホームページ
大阪府高槻市のホームページです。

ニュージーランド首相Jacinda Ardernさんのライブ配信

ニュージーランド首相のJacinda ArdernさんのFacebookページを登録していると、ほぼ毎日更新されているので、ニュージーランドで今どんな取り組みをしているかがわかります。

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Facebookにログインして、友達や家族と写真や近況をシェアしましょう。

時々こんな感じでライブ配信し、今日の出来事を10分程度話しておられます。

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ご自宅からパジャマ姿で登場されることもあります。

Jacinda Ardern hosts coronavirus Q&A from home after putting child to bed

イギリス政府のblog

これはイギリス政府のウェブサイト内でデザイン部門の職員Louise Downeさんが書いた記事の見出しです。

Good services are verbs, bad services are nouns - Design in government
We believe in working in the open. This blog is for designers across government to share their projects, ideas and concepts, or just to think out loud.

上記リンクを翻訳したものをこちらに書きました。

良いサービスは動詞である。悪いサービスは名詞である。|狩野哲也|Tetsuya Kano|note
これはイギリス政府のウェブサイト内でデザイン部門の職員Louise Downeさんが書いた記事の見出しです。 Good services are verbs, bad services are nouns - Design in government We believe in working in...

記事頭のauthor部分に名前が入っており、クリックするとLouise Downeさんが書いた記事が全部読めるようになっています。

Louise Downe - Design in government
We believe in working in the open. This blog is for designers across government to share their projects, ideas and concepts, or just to think out loud.

最新のblog記事は「オンラインショッピングのヒント:購入前に注意すべきポイント」という見出しで、偽のレビューもあるから気をつけて」といった内容がマーケティング部門(たぶん)のCecilia Parker Aranhaさんによって書かれています。

Tips for shopping online: what to look out for before you buy - Competition and Markets Authority
News and updates from the Competition and Markets Authority

まとめ

整理しますと、

誰が書いたのかわかる文章は文章の上手下手は関係なく、グッと引き込まれる

情報量が多すぎるとしんどい、小分けなら読みやすい

これらの情報を元に編集された、ウェブと紙のメリットを意識したハイブリッドな広報紙なら読みたいと思います。

次回は「自治体が発行する広報紙のアウトカムは何か?」的なテーマで続きを書きたいと思いました。いつになるかわかりませんが。

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