「脱ベッドタウンのまちづくり」生駒市役所|うめきたTalkin’About

100の複合型コミュニティづくり 情報発信
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大阪ガス都市魅力室の山納洋さんが主催されているTalkin’Aboutに参加してきました。以下、オボロげな備忘録です。

Talkin’Aboutとは?

“Talkin’About”は、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。

話題提供者は生駒市役所の領家さんと金丸さん

話題提供者は生駒市 地域活力創生部 部長の領家誠さん、都市整備部 住宅政策係 係長の金丸彰吾さんです。領家さんには以前、拙著の推薦文を書いていただきました。

領家さんは、もともと大阪府におられた方で、商工労働部ものづくり支援課創設の庁内公募に手を挙げ、東大阪のものづくり支援拠点「MOBIO」を立ち上げたり、大阪版エコノミックガーデニング「EGおおさか」を創設されたりしておられた方です。2018年には「地方公務員アワード」を受賞されているスーパー公務員なのです。

脱ベッドタウンのまちづくりが進む生駒市

ソース元は大阪ガス都市魅力室のこちらのページです。

1971年の市政施行後、大阪圏のベッドタウンとして民間開発が活発化し、人口3万人から12万人に急増した生駒市。2021年に市政50周年を迎える中、2013年をピークに人口は減少に転じ、70年代以降、同時期に流入した世帯の高齢化が顕著になってきています。千里・泉北ニュータウンなどの公的住宅地の開発とは異なり、民間デベロッパーが開発した戸建ニュータウンでは、売り切りゆえに、地域再生の担い手が存在せず、直接、住民と市がその課題解決に向き合う形になっています。

こうした中、生駒市では、高齢化する地域コミュニティの再生に向け、127ある自治会エリアに「歩いて行ける100の複合型コミュニティ」の導入を目指し、住民による公益活動を支援する事業に着手しています。また、多数存在している空き家についても、市職員自らが、空き家所有者に接触し、宅建士等の地元事業者と連携して流通を目指す「いこま空き家流通促進プラットホーム」を運営しています。

現在の人口は11万人で、2060年には8.6万人になると予測されています。

今回の趣旨

今回は、2020年4月に、大阪府から生駒市の転身した領家さんと、空き家プラットホームに取り組む住宅政策係長の金丸さんに、新たなまちづくりの方向性として「脱ベッドタウン」を目指す生駒市の戦略とこれまでの取組みについてご紹介いただき、「脱ベッドタウンのまちづくり~戸建てオールドタウンの再生に必要なことは何か」をテーマに話し合うものでした。

生駒市役所が取り組む「100の複合型コミュニティ」

「100の複合型コミュニティづくり」とは、自治会エリア内の集会所や公園など日常的に歩いて集える場で、地域の担い手や外部の支援者がともに地域課題や社会課題の解決を目的として、多様な交流や自立的なサービスが生まれる拠点づくりを目指すもの。

・年間250万円しか予算がない。
・生駒市の住宅は民間企業による売り切り。住民といっしょにやるしかない。

採択された6自治会と事業名

1.  ローレルコート萩の台自治会/にぎわいステーション事業
2. さつき台南自治会 /さつき台南自治会「二丁目図書室カフェ」事業
3. 鹿ノ台北1丁目自治会/サロン「若研」
4.  ひかりが丘自治会/ひかりが丘コミュニティステーション「コミステ」
5. 西菜畑自治会/西菜畑自治会「コミステ」計画
6. 萩の台住宅地自治会/こみすて

狩野は6番の萩の台のこみすてがめっちゃ気になっています。以前、見学に行こうと思ったら実証実験が終わっていたので、復活してうれしいです。

生駒市はすでに地域コミュニティが100箇所ぐらいある

・生駒市の強みは自治会の加入率77% すごい!
・自治会単位に交流拠点をつくっていこう。
・100歳体操や地域のサロンが100箇所ぐらいある。
・事業者にとっては大きなビジネスチャンス。
・今している活動に何かプラスしてください。→賛否。

・生駒山でワーケーションしていこう。

100コミの事例

・生駒は坂が多い→移動販売

・萩の台のこみすて
→実証実験済み
→ちょっとした木の屋台で地元の人がコーヒーを出す
→子どもたち。自分たちで当番業
→イスラエル製、生ゴミをメタンガスに→熱源を使ってコーヒー
→買い物支援
→DIYでベンチ

100コミを行政サービスのアウトリーチの場にしたい

領家さん的には100コミを行政サービスのアウトリーチの場にしたい。
例えば福祉の問題など、ざっくばらんにアドバイスできる場所。
まだまだ意識は根付いていない。

大事なのはまちの課題を掘り起こすこと。

自治会でワークショップを4回開催。
りそな銀行の藤原さん。

いこま空き家流通促進プラットホーム

生駒市では、不動産や建築など7業種の不動産流通に関わる専門家からなる「いこま空き家流通促進プラットホーム」を設立し、「どこに相談していいのかわからない」「相談したけど受け付けてもらえなかった」など、様々な不安を抱える空き家所有者に専門家が寄り添い、一つ一つの物件に対してオーダーメイドで対応方針を提案しています。

・勝手に行政が走らない。
・事業者と考えを共有して走っている。
・前例がないので悩みながら進むしかない。

ちなみに今、「空き家プラットホーム」についての記事を書いていて、今月中には紹介できると思います。

脱ベッドタウン→考え方の整理が必要

・家に帰るまち→自己実現のまち
・生駒山をどう活かすか

質問の中で気になったメモ書き

・自治会の役割を増やさんといてくれ、という方も半分おられる
・クリエイターの発掘作業。

・SDGsカードゲーム。自治会と関係ない人。さまざまなレイヤーをつないでいる。

・子育て層。ターゲットをしぼったマーケティングをしている。

・環境政策、教育。

・サーキュラーエコノミーの起点。ロハス、エシカル、環境意識が高い住民が誘致するまちを考えている。

・狩野の質問。坂の上にあるような空き家を無料で若い人に地域のためになることをするという条件で貸せないか。
→可能。横浜・黄金町。買い取ってNPOに。現代アート。

まとめ

領家誠さん

市民と躊躇なく協働していく生駒市にこれからも注目していきたいです。

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生駒市「いこまち宣伝部」記事

生駒市の「いこまち宣伝部」について書きました。

生駒市「いこまち宣伝部」書籍

拙著の6章でもまちのファンをつくる取り組みとして「いこまち宣伝部」を取り上げています。

まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト
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