大阪ガス都市魅力室の山納洋さんが主催されているTalkin’Aboutにオンラインで参加しました。話題提供者は元八尾市役所職員の松尾泰貴さんです。
Talkin’Aboutとは?
“Talkin’About”は、あるテーマについて興味・関心を持った人たちが集い語り合うサロンです。思いある人たちが自由に集い、情報を交換し、ネットワークを広げ、そこから自然なかたちで新しいアイデアやコラボレーションが生まれていく、そうした場づくりを目指しています。
話題提供者は松尾泰貴さん
松尾泰貴さん/元八尾市役所職員で現在は株式会社友安製作所 新規事業・広報事業部マネージャー。
今回の趣旨は
企業が成長する環境づくりに取り組むことで、地元の中小企業を育てる「エコノミックガーデニング」と呼ばれる政策があります。企業を支えるネットワークを構築し、企業家同士の交流促進や地元企業のニーズに応じた支援を中長期的に実施することで、地域経済の活性化につなげることを目的としています。
大阪府八尾市では、この政策を地で行く取り組みが進められています。企業の持つ経営資源や強みを生かし、自社の技術力や製品力を「魅せる場」として2018年にオープンした拠点施設「みせるばやお」では、地元企業がものづくりワークショップを通じた地域貢献を行うとともに、会員企業間で場所、人材、資源をシェアし、交流・協働することで「人材確保ができない」「新商品が生まれない」といった企業の課題の解決につながるイノベーションを生み出してきました。今回のTalkin’Aboutでは、公務員の立場で「みせるばやお」の立ち上げなど数々のプロジェクトを実践し、中小企業のコラボレーションを仕掛けてこられた松尾さんに話題提供いただき、地域に根差した産業政策について話し合います。
以下、狩野のオボロげな備忘録です。あやふやなメモです。聞き間違いかもしれません。ご了承ください。
いきなり市長直轄からスタート。
・カラーシャツ いきなり全身アウトとダメ出し
・市長といっしょに八尾市内をめぐるのが今に生きている。
・八尾市はポテンシャルある。
・「僕が産業政策に行ったらこんなことができますよ」と希望を何度も書いた。
・事業承継、新規事業促進、オープンイノベーションなど
・経済産業省に2年間、ベンチャー政策
・みせるばやお立ち上げ
・地方公務員アワード。277万人の中の13人 →フォーブスに掲載。
・「八尾 変態」でググったら出てきます。ここ笑うところ。
大阪府八尾市とは?
・ふえきのり。唯一全国でも有名。保育園。誤飲してもでんぷんのりなので安全。
・実はミキハウス。
・旭ポンズ。高級スーパーでも置かれている。
・青木崇高さん出身。
・東大阪の南。大阪市にも隣接。奈良の県境にも隣接。
元八尾市職員、現在は会社員。
・八尾市産業政策8年いた。異常な状態をつくってきた。あいつは移動させたらあかんとプレッシャーを与えてもらう。そろそろ限界を感じていました。後輩を育てないといけないし。実は起業しようと思った。ともやす社長に話したところ「うちでお前がやりたいことを全部やったらいいやん」と言ってもらえて。経営も勉強したかったのでジョイン。
・現在は株式会社友安製作所 新規事業・広報事業部マネージャー。
なんでも自分らでやるのが社長の基本。インテリア。カフェも運営。カフェの什器だったり。DIYする。暮らしを豊かにする。ライフスタイルをデザインする会社であり続けたい。カフェがやりたいというわけではなく、空間のデザインを見せたい。浅草橋とあべのカフェ、博多に6月末オープン。
・35人ぐらいの会社→わたしの知るかぎり、97人の会社。同期入社がイギリス人のモリスくん。多様。
・ウィルと呼ばれている。上下関係なく、課長とか役職で呼ばない。ニックネームで呼び合おう。社長はボス、会長はドン。気軽に話し合うフラットな関係。Slack使ってコミュニケーション。日報でみんなの状況がわかる。女性の溶接工も。働くお母さんにもやさしい。
いろんな人が参加しているダイバーシティー経営。経済産業省。
まちの変化の起点になりたい
・Will。ニックネームに込めた思い。今日の話にかかわっている。意思、未来、可能性。36歳。可能性を貫きたい。わたしの商売の意思というかたちでいえば、まちの変化の起点になりたい。
・めっちゃまちが嫌いだった。地元。嫌いなイメージって自転車ぱくられたとか。大人になって見返すとめっちゃいいまちやん。
中小企業のコラボレーションの起こし方
・中小企業の社長のペルソナはがんこ、お山の大将。どうやって打開してきたのか。
・中小企業とコラボレーション起こしたいですか?
→たいへんですよ。眠れない日々が続いたりとか。みせるばやおの立ち上げのときとかはあんまり寝てなかった。
・モチベーション
・コミュニケーション
・コラボラーション
・イノベーション
イノベーションは結果。御用聞きしていく中でつながっていた。
ものづくりエンターテインメント体感施設「みせるばやお」
人を魅了したりする場所。八尾市は3000社がものづくり。オリンピックの選手の水泳キャップをつくっている。歯ブラシも八尾日本一。製造メーカーの名前は入らない。
例
・木村石鹸さんのマーケティングの1年目。ワークショップ。子どもたちだけで来るわけではなく、親が連れてくる。誇りを持てる。自分の会社を子どもたちに伝えるの難しい。
・キットをもちかえてもらってオンラインでワークショップしたり。
・みんなが三方よし。アンテナショップ。木村石鹸の商品を売っている。買っていってくださる。
・大人のしごとを見せるのが大事だと思っている。
地域のお仕事を見える化する。
→ここにビジネス一個も入ってないやん。これをひもといていけたら。
こどもたちを楽しめるから。他己紹介。クロストーク。仲良くなってもらう。
ゴールは子どもたちを楽しませること。そうなると会員同士すごく仲良くなる。ここがよかった。
シャープ、サイボウズ、オリックス、近畿大学、大阪シティ信用金庫、
最初50社に声をかけて35社でスタート。1年目で120社達成。
ワークショップやれるやん。アロマオイル。自分の調合でにおいをつくりましょう。ワークショップだと10人だと限界。DIYのキットで販売すると広げられるな。オンラインでDIYをいかに。使用方法。そこをノウハウ提供して一緒に協働開発。ぜんぜん知らなかった同士。みせるばやおで従業員同士がコラボした。
よくある経済団体のつながりは社長や専務。みせるばやおの場合は300人の社長、一人親方の社長、1年目の社員もごちゃまぜ。129社の中に主婦の人もいる。地方から出てきて八尾のことを知らないから知りたくて。Facebookで5000人ぐらいのコミュニティを運営している人。ツアーを組んで。
いろんなところから化学反応を起こそう。おこそうと言っているだけ。
近畿経済産業局。フライパン。ウェブサイトに掲載。家庭用では通常おしゃれにしたい。アウトドアだと太くしたほうがいい。直火にするから木の取っ手はだめだ。つくりだしたら売上がすごい。月に100本。ナチュラムさん。アウトドアECサイト。藤田金属さんが総なめ。 アウトドアソンというアイデアソン。アイデアを考えるマラソン。こだわったのはつくれる人、デザイナー、、、、。突拍子もないアイデアで製品化にはいたらない。でも仲良くなっていく。言えるようになる。機会を提供するだけで僕はいいかな。
僕がこだわったのはダブルネーム。せっかく市が関わっているので。藤田金属。ナチュラムさんにとってはメリットないかもしれないけど、ホームページに出したところ受発注を受けて。
友安製作所でも製品つくっている。
木村石鹸さんともウッドフロア。和室を洋室にできる。立ち話ではじまった。クリーナーとワックスいっしょにできないかな。そういやアロマスプレーもつくったし匂いもつけちゃえ。すごく売れている商品。
こどもきっかけだったけど、コラボが生まれている。
3つ目の特徴。次世代の人材育成。
近畿大学のインターンシッププログラム
年間24人10社。企業さんの魅力発信。ポスターつくったり。
就職する人も生まれたり。アベルさん。号泣してしまった。こういうことが起きるんや。学生に知ってもらいたいだけではじまった。どうしても働きたい。新規採用やってなかった。
社長と私がちょっと話して最終的に面接して採用されることに。2020年に採用。自分の関わったプロジェクトの担当者にきてくれて。よかった。
ふるさとづくり大賞
地域づくり大賞
・フォーブスに掲載。エコノミックガーデン。コロラド州リトルトン市。
いまの企業を耕す。8年前経済産業省に行って、大阪府の事業、誘致なんてしてられへん、八尾に土地はないし、新しい変化の起点をつくってどんどんやっていこう。
・地元企業の申告な悩み
まちそもそも嫌いやし、人がすぐやめるし
使命感に感じた。何かをかますことで能動的に変えたい。
仮説 ものづくりのまちなのに、ものづくりがあふれてない
八尾らしさとは? いまからつくったらいいやん。
ポール・ヴァレリー
みんなでブレスト。アイデアを出しましょう。「これなんか意味あるの?」。アイデアを出すと結構楽しくなる。それを変な公務員が実現していくわけです。
ゴミ箱モデル(これ何かあとで調べる)経営のモデルがあって。
スイミーみたいな感じ。(このあたり急展開)
コラボレーションって一番大事。
オープンイノベーションは仲良くない人とは生まれない
信頼関係づくり
「あんた何しているの?」と言わすのが大事だと思っている
なんかしらんけど名刺交換もしないうちに
気づいたらあの人は面白いアイデア出すな
あのひととだからなんかやりたい!
超えなければいけない壁
それって苦労せなあかん
たいへんですよ
やろうと思うとたいへん
現状把握 なんでなんか
意味があるか 価値発見
何をやるべきか どうやったえんか
プロトタイプ 小さくやってみる
プロジェクトを始動 ガッツリやる!
中小企業さん同士って仲良くなるのかな? 飲み会からはじめた。
八尾市職員が主催する飲み会をなんばでやった。
関西大学の梅田キャンパスつかって(何を?)やった。誰からもありがとうと行ってもらえない。価値って見える化してあげないといけない。
マスコミ専攻
意味を編む
ともにあむ
つまり文脈になるわけですよ。
地域のストーリーはどうやって編めるか
妄想力と変態力と行動力
理想をイメージしてこうだと信じる
質問の時間
以下は会場から質問の中で印象に残った言葉のメモ
・地域の3代目は横の会社を知らない。行政きらいやねん。目の前で言われて。ちょっといいっすか。イベントしかけにいったりとか。登壇してもらったり関係をつくってきた。
・編集の仕方。座組の仕方がわくわくするとか。挑戦が新しいとか。
・村野藤吾さんの建築物。良さをちゃんと残していきたい。螺旋階段危ないからとりこわそうか。ちゃんとギャラリーとして残さないといけない。使命感。村野藤吾ファンがくる。カフェ。
・谷島さん感想。違う目的をつくって楽しいことをやっていくとまとまって科学反応が起きるんだあと感じました。
質問に対する答え→批判されることもある。ハレーションも起きる。どれだけ耐えられるか。お前がやっていることは正しい。
・市役所内部のやりとり相当たいへんだった。部長が相当変態で。市営住宅の立ち退きの提訴。裁判に。すっごい根性がある人。お前らうしろ振りまかなくていい。議会がいちばんたいへん。失敗するとしたらどうするんですか議論。いま副市長。うんって言ってくれるまで帰りませんから。めっちゃみんなぶっ飛んでいて。
・後継者指名。
・パクリイノベーション。どうやったらコラボレーションを起こせるか。
・挑戦したいと思っている人を後押ししないとまちって意味がない
終わりに
・誤字脱字いっぱいあるかと思いますが、自分があとで思い出す用に書いています。お許しください。
・余談。関大社学のマスコミ専攻出身であれば、僕が基礎演習の授業でお話したときの生徒さんかも、と思ったけどぜんぜん年代が違うようです。
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拙著「まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト」学芸出版社を書きました。ぜひ読んでみてください!
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— 狩野哲也 著「まちのファンをつくる 自治体ウェブ発信テキスト」 (@kanolaboratory) February 15, 2021