「長野県防災」公式Twitterが台風19号の状況下で大事にしている情報発信の本質とは何か?

風雨 情報発信
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「長野県防災」公式Twitterが今、すごくがんばっておられます。

なぜ「長野県防災」公式Twitterを取り上げるのか?

なぜ長野県防災を取り上げたかを説明する前に、こちらの記事を読んでみてください。日本列島を縦断している台風19号に対して、それぞれの自治体はどんな発信をしていたか、を抜き出したものです。

そして、長野県防災のツイートを以下に抜き出してみます。

「長野県防災」公式Twitterが発信し続けた大事

10月14日午後1時

10月14日午前6時

10月13日午後8時

10月13日午後7時

10月13日午前10時

ほかの自治体の投稿と読み比べてわかること

少し抜き出してみます。

実例1

実例2

実例3

解説

実例1は自動的に送られてきた情報をツイートしているように見えます。どちらもクリックしなければ次の情報にたどり着けない仕様になっています。

実例2は届いた情報をもとに担当者が読みやすく加工して発信されたものです。注意点も添えられています。

実例3は情報を読みやすく加工した上で、被災者を励ます内容が投稿されています。

投稿内容の構造を分解すると、

  • 実例1 情報を機械的にそのまま投稿した
  • 実例2 情報を加工して読みやすくした
  • 実例3 情報を加工して読みやすくした+感情を添えた

になります。

情報に感情を添えるのが大事

私が情報発信の講座などで講師をつとめる際は、「情報+感情」で伝えたいことは広がりやすいとよく伝えています。実際、上記の投稿内容がリツイートされているか、ファボられているかどうか見れば一目瞭然でわかります。

誰に向けた発信なのか

また、これは私の想像ですが、1と2は「みんな」に語りかけていますが、3の後半は被災した「あなた」に語りかけている、ように感じられます。

被災した人が励まされる。

それを読んでいる人は応援したくなる。

だからシェアされやすくなる。

その結果、「長野県防災」公式Twitterのアカウントを知らなかった人にまで情報が広がる。ひとつのツイートでリアルタイムに状況が好転しているかもしれません。

まとめ

たまたま目に止まった情報をピックアップしましたが、実例1が必ずしも悪いわけではありません。まったく発信していない自治体もありますし、そもそも防災用のアカウントを用意していない自治体もあります。発信してくれているだけありがたいです。

今後、自治体で防災を担当される方にとって参考になればと思います。

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