まちのファンをつくるには、どんな空き家対策が必要か? 自治体主導の空き家対策まとめ

空き家 情報発信
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民間による空き家、空き地、空きビルの活用事例はわかりやすく、事例をあげればキリがないです。

このblogでは自治体主導の空き家対策の例をまとめていきます。以下、狩野が雑に調べたものであり、正確性よりも広い範囲で全体像をみることを重要視しています。ご了承ください。

自治体主導の空き家対策

秋田県五城目町|古民家活用

https://sharevillage.jp/machimura

これだけレパートリーがあると選びやすいですね。

五城目移住宣言 Gojome Living-五城目町移住・定住促進ポータルサイト-
五城目町への移住・定住促進の一環として、この町に点在する様々な情報を集めたポータルサイトを作成しました。移住者目線だけではなく、既にお住いの方、観光でいらっしゃる方にも楽しめる内容となっております。このポータルサイトを参考にディープな五城目...

千葉県流山市|住み替え支援制度

流山市住み替え支援制度
流山市

石川県金沢市|みんなで取り組む空き家対策

地域で考えるきっかけづくりに力を入れているようですね。

ご指定のページは見つかりませんでした|金沢市公式ホームページ いいね金沢
リニューアルに伴い、ページのURLが変更されます。金沢市公式ホームページを「お気に入り」や「ブックマーク」等に登録されている方は、登録の変更をお願いします。なお、しばらくの間Google・Yahooなどの検索サイトから検索した場合、リニュー...

東京都奥多摩町|0円空き家バンク

なぜ0円にできるのでしょうか。

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この記事では実際に2階建ての一軒家を無料で譲り受けたご夫婦の事例が紹介されています。

空き家があふれる日本、定住希望者には「家をあげます」
井田孝之・直子夫妻は4年前、東京都奥多摩町にある2階建ての一軒家を無料で譲り受けた。

政府は2015年、空き家の所有者に空き家の解体・改修を促すため、空き家を放置している所有者を罰する法律を制定した。しかし、不動産の専門家によると、空き家を所有するよりも更地にした方が固定資産税額が高くなるという。これが空き家の解体が進まない原因になっている。

なるほど。

東京都足立区|2つの空き家対策

足立区の空き家の取り組みについて
足立区の「空き家活用」はここまで進んでいる
いわゆる「空き家特措法」施行から5年が経った。この間、行政代執行、略式代執行や空き家マッチングサイトが増え、空き家利活用が地域活性化につながるとの認識が一般的に広がるなど、さまざまな変化があったが、…

東京都世田谷区|空き家対策

指定されたページは存在しないか、公開を終了しています(404ERROR) | 世田谷区ホームページ
指定されたページは存在しないか、公開を終了しています

京都市|京都市レジリエンス戦略

京都市:京都市レジリエンス戦略

富小路まちやキャンパスは、明治時代に建てられた、築年数100年以上の京町家なのだとか。

光華女子学園 富小路まちやキャンパスの開所記念式典を執り行いました | 光華女子学園

京都市(というかHAPS)|アーティストに空き家をマッチング

空き家マッチングからキュレーター招聘まで!若手芸術家をサポートして京都のポテンシャルも引き出す「HAPS」
「HAPS」にて昨夏開催された若手キュレーターの育成とアーティストの発表の機会提供を目的にした、夜だけのショーケースギャラリー。韓国出身のアーティスト、ヒョンギ

京都府|移住促進サイトに空き家情報

農林水産部村振興課。

https://concierge.kyoto-iju.com/

奈良県生駒市|全国初のいこま空き家流通促進プラットホーム

普通なら不動産に相談するところ、
それでは解決できない空き家がたくさんあるので、生駒市が所有者と接触して個人情報まで含めて
同意をとって民間の団体に空き家情報を渡す。その仕組みが珍しい。

いこま空き家流通促進プラットホーム | 生駒市公式ホームページ

読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2019年10月4日放送分がわかりやすいです。

かんさい情報ネットten. | 読売テレビ
伝えます、ten.のチカラ。関西で一番知りたいニュースを、どこよりも早く、わかりやすく、エネルギッシュに、デスク陣が徹底解説!地域密着情報も詳しくお伝えします!

長崎県長崎市|空き家を寄付する制度

長崎市│長崎市老朽危険空き家対策事業
長崎市老朽危険空き家対策事業

土地建物を長崎市役所に寄贈し、解体後の土地を地元で管理することを条件に、公費で空き家を撤去するもの。解体するのにも莫大なお金がかかるから、ということでしょうか。

こちらのblog「○公費で空き家を撤去する(長崎市) – 松下啓一 自治・政策・まちづくり」によりますと、2006年度から行っており、山形市、滑川市なども同じ方式なのだとか。

自治体主導の空き家対策(海外編)

11月に参加した学芸出版社のイベント「分断から包摂へ。ドイツとアメリカ、都市のクリエイティビティ」で海外の都市の状況について聞きました。

ぜんぜん咀嚼できていないですが、以下メモがてらにまとめておきます。

ドイツ・ライプツィヒ|ライプツィヒの自由 空き家を安価に活動団体に貸す制度

ドイツ・ライプツィヒ市の都市再生・住宅整備局のページ。

Netzwerk Leipziger Freiheit - Stadt Leipzig
Kooperative Wohnprojekte, das heißt Gruppen, die gemeinsam Wohnraum schaffen und darin zusammenleben wollen, haben nun e...

背景をめちゃくちゃデフォルメして解説しますと、

ベルリンの壁が崩壊した1989年から旧東ドイツのまちだったライプツィヒ市は、貧しく、「俺ら東京さ行ぐだ」という感じでみんなベルリンやミュンヘンに出稼ぎに行ったので急激に人口が減り、空き家が増えました。最初、ライプツィヒ市は空き物件を壊して整備したけれど、その結果、見た目が味気ないまちになり、住民から取り壊し反対運動が起きます。

反対運動のメンバーがNPOハウスハルテンをつくり、空き家を放置すると建物が傷んでしまうので、空き家や空き地を市民活動がしたい人たちに利用してもらうプログラムをつくりました。

空き家を「資源」として活用することで都市に新たな活動を呼び込む – ライプツィヒ「ハウスハルテン」
空き家と移住者、そこから生まれる新たな活動。まちにはどんな未来が待っているのか。今回は90年代に凄まじい人口減少を経験したことで、「空き家」から都市の未来を切り開く必要に迫られたドイツ・ライプツィヒの取り組みを見ていきましょう。


その結果、魅力的なまちになり、若い人が増えて、人口が増えました。

現在、シリア難民たちの影響もあって、逆に人口が増えすぎてしまい、土地の値段が高騰してしまっているようです。

詳細はこちらの本でどうぞ。

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オランダ・アムステルダム|芽が出そうなアーティストに空き家を貸す制度

こちらは行政主導なのか強制なのかよくわからないけれどメモ。育成助成。市が1年以上ほったらかしになっている空き家のオーナーにアーティストに貸しなさいという制度。それも有名なアーティストでも無名のアーティストでもなく、芽が出そうなアーティストをコミッションが選ぶというもの。↓これのことでしょうか。

【デン・ハーグ】オランダのアーティストのスタジオ獲得方法:フォーカス|美術館・アート情報 artscape
時代とともに制度や風潮が変わりゆくなか、アーティストたちは制作のための環境を求めて移動を繰り返したり、ある時は共同体を形成すること

アメリカ・ロサンゼルス|モーテルを用途変更してホームレスのための住宅を用意する制度

New L.A. laws clear the path for homeless housing projects and motel conversions
The Los Angeles City Council unanimously voted Wednesday to approve two new laws meant to smooth the way for housing hom...

イタリア・サンブーカ・ディ・シチーリア|1ユーロ住宅

1ユーロ住宅。カプチーノより安い。

住宅を1ユーロで販売 シチリアの町で地域活性化の取り組み | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
イタリア・シチリア島西端近くの丘の上に位置する町、サンブーカ・ディ・シチリアでは、地中海の素晴らしい景色を望めるムーア式住宅数十軒が、カプチーノ1杯よりも安い値段で販売されている。サンブーカでは欧州の他の多くの町と同様、住民が仕事を求めて都...

イギリス・リバプール|1ポンド住宅

ロンドンのベッドタウンで空き家が急増。いちおう5年間は売却しちゃダメというルールがあるっぽいです。

Empty homes spike in London commuter belt
Parts of London and South East saw a rise despite a long-term downward trend.

まとめ

・空き家がいたまないようにように貸したい
・隣接する住民が困らないようにしたい
・持ち主がお金をかけたくない
・人口を増やしたい

などの思いが錯綜するので空き家対策はルービックキューブの全面をそろえる並に難しいですね。ただ、まちのファンをつくる、という視点で考えるとライプツィヒから学ぶことが多い気がしました。

参考サイト、参考文献など

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ドイツの空き家を活用した地域再生術 - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト
ドイツの空き家を地域の活動拠点として再利用する動きを特集
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