自治体のSDGs担当者は住民との情報格差を埋めるハードルが高そうだと感じた件

sdgs-list 参照
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SDGsに取り組む自治体の情報発信を調べてみたら、自治体のSDGs担当者は、住民との情報格差を埋めるハードルがめちゃくちゃ高そうだと思いました。少し自治体のSDGsに関する取り組み事例を自分なりにまとめてみました。

そもそも自治体がSDGsに取り組むのはなぜか?

高木宙さんの著書「SDGs×自治体 実践ガイドブック: 現場で活かせる知識と手法」p24では

「SDGsを活用することで、これまで自治体が抱えていた課題を顕在化させ、その解決に向けて、時流を捉えた新たな視座を与えてくれることが挙げられる」

と記載されています。というわけで、SDGsに取り組む自治体の情報発信を調べ、どんなふうに顕在化されているのか調べてみました。

SDGsに取り組む自治体まとめ

北海道

北海道下川町「森とともに生きる無駄のない暮らし」

動画の中で「森とともに生きる無駄のない暮らしに憧れて移住している人も増えている」と伝える。
→この文言をコピーに入れたほうがいいのでは? SDGsに取り組むまちであり、その暮らし方に憧れて移住者が増えているまで伝えることでSDGsに取り組んでいる意味がわかるから。

下川町のSDGs(持続可能な開発目標)の達成にむけた取組み | SDGs | 行政情報 | 下川町 -道北・”ワクワク”が生まれるまち-

北海道ニセコ町

秋田県仙北市

SDGs未来都市

神奈川県

横浜市→焦点絞って伝えられない問題

ヨコハマSDGsデザインセンター
SDGsの達成に向けて、多様な主体をつなぎ、 地域課題の解決に導くために、横浜市と民間事業者が共同で設立・運営する中間支援組織

鎌倉市→旧村上邸を活用し、コミュニティ形成かつ仕事づくりに取り組む

5:37から鎌倉市の具体的な取り組みの話になる。

静岡市役所「静岡市はSDGs!」

静岡県浜松市

石川県白山市

http://www.city.hakusan.ishikawa.jp/kikakusinkoubu/sdgs_chihousousei/SDGs/masterplan2_2.html

石川県珠洲市

石川県小松市

富山県

富山市→コンパクトなまちづくり・海洋プラゴミ対策

南砺市「南砺市を未来につなぎたい」

長野県

SDGs未来都市計画/長野県

三重県志摩市

滋賀県

京都市「京都市はSDGs先進度No.1」

京都市政PR動画「じつは、京都市。」
京都市政に関心がない方にも興味をもってもらうため、話題性のある展開や演出を行い、魅力などを伝える京都市政PR動画。2019年は「じつは、〇〇〇」をコンセプトに、吉本の人気芸人が出演し、笑いながらも京都市について知ることができる動画を制作。第...

めちゃくちゃ浅い。違和感だけが残る…。

大阪府

大阪府におけるSDGsの取組み
SDGs先進都市・大阪へ  できることからはじめよう!          &nb

兵庫県企業庁

岡山市

岡山県真庭市「生ゴミ→バイオマスプラント→バイオ液肥→農家→レストラン・販売店・家庭→生ゴミ」

404: ページが見つかりませんでした | sotokoto online(ソトコトオンライン)
「社会や環境がよくなって、そしておもしろい」をテーマとした未来をつくるSDGsマガジン『ソトコト』のオンラインメディア。本誌の記事のほか、Web版オリジナルの記事も公開。

→小見出しが参考になる。

・木材を無駄にせず使い切る。
・生ゴミさえも地域資源に。

小見出しには書いていないけれど、「バイオマスツアー真庭」の文言を入れて観光につながていることを書きたい。

SDGs未来都市の取り組みに迫る 岡山県真庭市、独自の発展モデルとは? | MIRAI PORT
早くからバイオマスの活用に取り組み、『バイオマスタウン』として名の知られる岡山県真庭市。同市は、2019年6月、 環境省の推進する『地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業』に選定された。SDGs未来都市にも選定されている同市が目指す、日本...
環境省 地域循環共生圏 ~真庭市版ローカルSDGs~
環境省では、全国で地域循環共生圏の取組をはじめています。ローカルSDGsの達成に向けて、環境で地方を元気にするために率先している地域のうち、岡山県真庭市での取組をご紹介します。
403 Forbidden

山口県宇部市

宇部SDGs推進センター | 「人財が宝」みんなでつくる宇部SDGs
宇部市は内閣府において、SDGsの達成に向けた優れた取組を提案する29都市が「SDGs未来都市」に選定され、本市もその一つとして選ばれました。今後国のバックアップを受けながら、SDGs達成に向けたまちづくりに取り組んでいきます。

徳島県

北九州市→次世代エネルギーの拠点化

北九州市 SDGs未来都市
北九州市ホームページです。

長崎県

壱岐市→

壱岐のSDGsへの取り組み・粋なsociety5.0|一般社団法人 壱岐みらい創りサイト
少子高齢化や人口減少などの課題が顕著な離島である壱岐市。Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標=SDGs)に向けて、「社会的課題の解決」と「経済発展」を両立するsociety5.0を描き住み続けられる...
SDGs未来課|壱岐市
SDGsモデル事業の核は地域住民の対話と農業 【SDGs未来都市・壱岐市のスマート農業 第2回】 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
2018年のSDGs未来都市に選定され、「Industry4.0を駆使したスマート6次産業化モデル構築事業」を実践する長崎県壱岐市。第2回は人口流出の中で市を維持するための地域コミュニティと対話、そして農業について。

熊本県

小国町→ゼロカーボンのまちを目指す

小国町SDGs未来都市計画を策定しました - 行政情報|小国町
小国町の小国町SDGs未来都市計画を策定しました(行政情報)に関するページ
小国町|「環境未来都市」構想
カランダッシュ ジャパン エクリドール バリエーション

外務省

自治体の情報発信の課題

冒頭で「そもそも自治体がSDGsに取り組むのはなぜか?」の答えとして、高木宙さんの著書「SDGs×自治体 実践ガイドブック: 現場で活かせる知識と手法」p24を引用し、

「SDGsを活用することで、これまで自治体が抱えていた課題を顕在化させ、その解決に向けて、時流を捉えた新たな視座を与えてくれることが挙げられる」

と書きました。

繰り返しになりますが、顕在化とは、今まで目には見えずに隠れていたものが見て分かる状態になることですが、SDGsという言葉が新しすぎて、SDGsとは何か、から長々と説明してしまうことで、SDGsを咀嚼できないと逆にわかりづらくなっているような気がします。例えば上記の鎌倉市長の動画では5分ぐらいかけて「SDGsとは何か?」という話をしていますが、狩野はせっかちなので、ずっと聞いていられないです。つまり、ずっと時間をかけて聞いてくれる人に向けて動画が制作されているのがわかります。

自治体の情報発信(動画やウェブサイト)のパターン

「SDGsとは何か?」の説明→うちの自治体ではこんな取り組みをしている。

この変更案を二通り考えてみました。

【狩野の変更案1 ガラッと変えてもいい場合】
うちの自治体ではこんな取り組みをしている。→世界的な目標であるSDGsの流れに乗っている。

…つまり、丁寧に時間をかけて話を聞いてくれない人に向けて制作する、ということです。どんな取り組みをしているかさえ伝わればOKという考え方です。

【狩野の変更案2 SDGsの説明を先にしなければいけない場合】
「SDGsとは何かご存知ですか?」と問いかけを入れるなど、一方的に伝えずに読者とのコミュニケーションをはさむ→うちの自治体ではこんな取り組みをしている。

…これは池上彰さんの番組の構成と同じ伝え方です。「日経平均株価という言葉をよく聞きますよね」と同意をとり、「この日経という言葉、何の略かご存知ですか?」といってタレントに答えてもらう。日本経済新聞社が毎日平均値を出していることを話し、「へー、知らなかった」という言葉を引き出して視聴者が関心を持ったところでダウ平均のダウはダウ・ジョーンズさんからきていて、という流れで少しずつ全体像に結び付けて話していく。

同意をとらずに一方的に話したいことを伝えられると、視聴者はしんどくなるので伝える順番とコミュニケーションが大事なんです。でもこのやり方だと時間がかかります。

と考えると、実はSDGsの担当者って情報格差を埋めるハードルがめちゃくちゃ高そうですね。

参考資料

外務省: ご案内- ご利用のページが見つかりません
SDGs未来都市について【自治体事例の教科書】 | 自治体通信Online
全国の自治体トップ・職員・議員に贈る、自治体の“経営力”を上げる情報サイト

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